2015年10月29日木曜日

ライブ報告(10月28日(水)乱天地@なってるハウス )

さいきん、ライブを振り返る投稿をおこなっておりますが、私の反省がはいっているせいか、文章がクドいですね。読みにくくてすいません。時々意味分かんないもんね…。ただ、やはり自分がやったことを振り返る場合、すごく生々しい反省やら羞恥やらの念が生じてきますので、これはもう、しょうがないです。リアルミュージシャンのリアル投稿ってことでひとつお許しを!!

で、下のライブをやりました。昨日です。
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10月28日(水) 乱天地
出演:乱天地 松本健一sax  ダレン・ムーアdrums  村田直哉turntable
ゲスト:ケビン・マキューpiano
会場:入谷 なってるハウス  台東区松が谷4-1-8 1F 03-3847-2113 時間:8時開演 チャージ:2000円
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日本語猛勉強中のダレン・ムーア(drums)と電車で途中まで一緒に帰り、わかれた直後、サックスのタイチ君にばったり遭遇。なんだか因縁を感じます。というのは…、まだ発表してないけど来年1月にやはりなってるハウスで斎藤徹(contrabass)、ダレン、山口コーイチ(piano)、と私、という布陣で演奏する計画がありまして、スタンダード曲の中でもわりとポピュラーな曲をやろうと思っているのですが、もともと徹さんの音色が私は好きなんですが、タイチ君ともこのところ盛んに演奏されているので一度見に行きたいなあ、と思ったり、今日もダレンと徹さんの話をしてたんですが(ダレンはまだ徹さんと面識がない)それが、隠れたキーであるところのタイチ氏と駅でばったり遭遇したので、やはり!この計画はかなりうまく行きそうだ!と勝手に予感した、のでありました。非合理的なのですが。



ところで、勝手にひとり盛り上がってるプランをよそに、昨日のライブは集客の面では目を覆いたくなるものがありました。でも、数は少ないけどすごく熱心な聴衆を得て、演奏はなんとかうまくいきました。2セットやりましたが、前半は40分ぐらいぶっ通しで演奏、後半は30分ぐらいやった後、短い演奏を1回。各メンバーが即興演奏に真っ正面から取り組んだあげく狂った、という感じの、後味の良いセッションになったと思います。まあこの、即興演奏という虚無の淵みたいなものに正面からぶつかっていくということ、これがなんとも面白いんだなあ。面白いというかなんというか、充実感、でもないし、なんだろう。明恵上人的に「あるべきやう」、だとなんとも静的なイメージ過ぎますか。こればっかりはうまく比喩表現しようがない。「即興演奏という虚無の淵みたいなものに正面からぶつかっていく」ことの魅力としかいえない。この日は特にこのストレートさが際立っていたし、そのぶつかったあげく狂った、これは一種の成功なのかもしれませんが、これでいいのだ…、という。寝覚めもヨイ。

ただ、聴くほうもこれは大変だろうな…、とも思いますが。とはいえ、ゲスト参加のケビンのキーボード+エフェクトは全体をカラフルにしてくれました。村田君のスピード感のある、全体の空間の深度を劇的に変える、アナログならではの質感を持つ音、これはけっこう才能なんだろうなあと思うけど、魔術的な感じがする。ルックスからだろうか。というか、そういう空間の深度がひっくり返されるような瞬間がちょくちょく訪れるのだが本人は気がついているのだろうか??というのは、これがすごくランダムに出現するからで、わざとらしくギミック的に行ってる感じではないのだな。遠くに見えているものが実はメガネのゴミだった、みたいな目眩、みたいな。恣意的に、前触れなく全体のスケールを延ばしたり縮めたりする狂人、あ〜、これはいいね。少なくとも私にはリアルタイムでそう感じられる。ま、そこが素晴らしいんですけど。冗長になる危険性をはらんではいるが。こうなって来ると、私は逆に特殊奏法とかなしで、ただ吹く、みたいなほうが快感になって来る。ただ吹く、と言っても倍音構成とか微妙なピッチとかミクロなほうにどんどんおりていく。特殊といえば、使ったのはスラップタンギングぐらいですかね、今時では特殊ともいえないかもですが…。基本的なタンギングとスラップタンギングとのあいだの領域を行ったり来たりしているのもミクロな響きを堪能できます。しかし、ただ吹く、になってくると、尺八はすごくいいです。ずっと、ただ吹いていたいなあ、と思いました。

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