2014年3月25日火曜日

雑感

ウチは「生活クラブ」の「組合員」で、毎月「生活と自治」という冊子が配達されるのですが、先月から辺見庸氏が連載「新・反時代のパンセー不服従な理由」をはじめていて、初回は気がつかず読めなかったが、今月は読む事が出来た。ここにそのスキャン画像を、と思ったけど、著作権とかあると思うのでとりあえずやめとく。なにしろマイナーな冊子なので、なかなか目に触れる機会は少ないと思う。
概略としては、世界の失業者が2億人を超えた、ということに驚くとともに、それがほとんど報道されないということにもっと驚いている。失業、富の集中、格差の拡大に加え、それよりもっと大切なことが進行性のガンのようにひろがっているようにおもえる。それは気づかざる不可視の「すさみ」である。というような文章。
これ読んではっとした。自分の感性がかなり荒廃しているのではないかと薄々と感じていたが、やっぱりそうなのかも、と。世間一般が荒廃していくのに伴い、かなり浮世離れして過ごしている自分だけれども、自分だけが無傷ということにはなるまい。
楽器というのは(突然ですが)奏法などいろいろなお作法が決まっていますが、これは過去の豊かな感性を持った世界からのメッセージなのだ。楽器奏法だけではなく作品や理論など,音楽家はありとあらゆる財産を受け継いでいる。これらの財産を受け継ぎながらも場合によっては否定し乗り越えていくところに真の価値がある。なぜならメッセージにはお返事をしなくてはならないからだ。

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